第332号 2014.3.17 ホンジュラスの斜面災害とJICAボランティア活動 その3
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愛媛大学 防災情報研究センター
防災情報研究センターニュース
第332号 2014.3.17
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○今回のコンテンツ
<ご報告>ホンジュラスの斜面災害とJICAボランティア活動 その3
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○<ご報告>ホンジュラスの斜面災害とJICAボランティア活動 その3
その3:首都の斜面災害
ホンジュラスは日本と同様、ほぼ7割が山地となっています。そして山地を形成する
斜面には自然災害が起きやすく地すべり地も多く見られます(図3.1)。
ホンジュラスの人口は約800万人ですが、100万人を越える都市は首都のテグシガルパ
市と北にあるカリブ海に近いサンペドロスーラ市です。この人口の集中する2大都市の内、
テグシガルパ市は盆地にあり、豪雨時には周辺斜面で頻繁に地すべりが起こるため、社
会問題となっています。まず、政府機関が集まる首都圏から防災を考えることが肝要です。
私がJICAのSVとして過ごした2011年9月から2013年12月の期間(2年3箇月間)、日本からの
支援として、日本学術振興会(JSPS)と国際協力機構(JICA)が連携して実施する科学技術研
究員派遣事業と我が国のホンジュラスに対する防災災害復興支援無償資金協力「首都圏地
滑り計画」の対策工事実施期間が重なり、地すべり研究ならびに教育活動に対して非常に
助けられました。前者のJICA-JSPSプロジェクトでは愛媛大学客員教授の山岸宏光先生が
責任者となり2014年2月で終了しました(図3.1右参照)。
ホンジュラスCOPECO (政府の偶発時対応の常備委員会)の調べでは、国土の8.9%が地す
べりの起こりやすい地域として挙げられています(図3.1左の赤色部)。集中している箇
所は、西南部のエルサルバドル国境付近で中南米の火山帯の一部を形成しています。ただ
し、ホンジュラスには活火山はなく、かつ地震も少ないため、火山噴火、地震による自然
災害の被災例はありません。
住宅地の斜面災害の例として、地すべり地形(跡)を無視して地すべり頭部に盛土を行
ったために滑った例があります(図3.2)。
図3.1、3.2
こちら
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[2014年03月17日]