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第334号 2014.3.24 ホンジュラスの斜面災害とJICAボランティア活動 その4

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愛媛大学 防災情報研究センター

        防災情報研究センターニュース

                    第334号 2014.3.24

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○今回のコンテンツ
<ご報告>ホンジュラスの斜面災害とJICAボランティア活動 その4
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○<ご報告>ホンジュラスの斜面災害とJICAボランティア活動 その4

  
 その4:斜面災害の対策工事

  前述したとおり、ホンジュラスの2大自然災害は、洪水と斜面災害(狭義の地すべり)
 です。首都テグシガルパにはチョルテカ川が流れ、都市を北に進み大きく東にカーブす
 ると南流して太平洋に注ぎます。テグシガルパは盆地にあるため、集中豪雨時には街の
 中心地が容易に洪水災害を受けやすいです。しかも、斜面の不安定化もすすみ流動的な
 表層地すべりは盆地周辺の斜面でしばしば生じています。
  2002年のJICAプロジェクト調査結果を受け、テグシガルパ市内の3つの地すべり地で
 対策工がなされました。まず、2011年にバンブー地区の対策工(表面排水工、盛土工)
 が終わりました(図4.1)。続いて、2011年6月16日(木曜日、現地時間),ホンジュラ
 ス共和国の首都テグシガルパ市において,日本側の加來至誠駐ホンジュラス共和国大使
 と先方のマリオ・ミゲル・カナワティ・カナワティ外務大臣(Mr. Mario Miguel Canah
 uati Canahuati, Secretary of State for Foreign Affairs)との間で,10億5,300万
 円を限度とする防災災害復興支援無償資金協力「首都圏地滑り防止計画」(the Project
 for Landslide Prevention in Tegucigalpa Metroplitan Area)に関する交換公文の署
 名式が行われました。翌2012年から本格的にレパルト地区とベリンチェ地区で集水井工
 の対策が始まりました(図4.2)。地下水位を下げることで地すべりブロックを安定化さ
 せます。これらは2013年8月15日に竣工式を迎えて、すべての対策工事成果はホンジュラ
 ス国へ引き渡されました。

 図4.1、4.2
 こちら
 

  

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[2014年03月24日]

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