<ご報告>森脇亮教授の研究室で開発された「みんなの防災アプリ」がデジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’24/第30回 AMDアワード「リージョナル賞」に選出されました
「AMD アワード」とは、一般社団法人デジタルメディア協会(略称AMD)が、毎年過去1年間に発売または発表されたデジタルコンテンツの中から優秀作品またはサービスを審査の上、選定し、その制作者個人あるいはグループの功績を讃えるものです。このたび、リージョナル賞に森脇亮教授(大学院理工学研究科、地域レジリエンス学環、防災情報研究センター)の研究室で開発された「みんなの防災アプリ」が選出されました。地域の避難状況を一覧管理する「逃げ遅れゼロ」、家庭の備蓄品を管理する「備蓄品」、屋外防災無線を音とテキストで確認・再生する「防災無線」、家庭の避難計画を作成する「避難計画」の機能があります。産学官連携による新たな防災モデルで地域社会への貢献度は高く、他地域・分野への応用が期待されることが評価されました。
本アプリは、西予市、愛媛大学、イツモスマイル株式会社が行ってきた研究を基に開発されたものであり、共同での受賞となります。
始まりは、西予市野村町で自主防災活動に取り組まれていた故・兵頭和夫さんの「森脇先生、災害時に支援者が情報共有できるアプリを作れないか」というご依頼からでした。それに応え、当時工学部2回生だった丸井健さんが、夏休みの2週間で「逃げ遅れゼロ」アプリを開発し、その後、避難訓練などでの活用を通じて、日常的に使える機能の必要性が浮かび上がり、同じく2回生の髙石稚葉さんが「備蓄品管理」アプリを開発しました。これらの機能を統合し「みんなの防災」が誕生しました。
「みんなの防災アプリ」は、地域で防災活動に尽力される方々、その思いに応えようとする学生たち、事業の枠を超えてご支援くださったイツモスマイル株式会社、そして地域と大学をつなぎバックアップしてくださった西予市、すべてのステークホルダーが有機的につながることで実現しました。
本アプリがリージョナル賞を受賞できたことを大変嬉しく思うとともに、関わってくださったすべての皆様とこの喜びを分かち合いたいと思います。今後、このアプリがさらに多くの地域で活用されるようになり、地域内の共助の取り組みが進み、そして一人でも多くの方が自然災害から守られることを心より願っております。
一般社団法人デジタルメディア協会HP
https://amd.or.jp/pressrelease/2025/2025_0227_info.html
■『デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’24 /第30回AMD アワード』授賞式
日 時:2025年3月25日(火)16:30~
※ 授賞式の模様は、「ニコニコ生放送」、「YouTubeライブ」にてライブ配信されます。
[2025年03月11日]