<ご報告>防災情報研究センターがタイ王国キングモンクット工科大学チョンブリー校と交流協定を締結しました【11月6日(水)】
令和6年11月6日(水)、愛媛大学地域協働推進機構防災情報研究センターとキングモンクット工科大学チョンブリー校(タイ王国)は、両機関の学術および学生交流を促進するため、交流協定を締結いたしました。
キングモンクット工科大学チョンブリー校は、技術者の養成を目的として設立され、タイ王国を代表する国立工科大学です。大学の名前は、タイ王国における「科学技術の父」といわれるモンクット王(ラーマ4世)に由来しています。
防災情報研究センターとキングモンクット工科大チョンブリー校とが共同で実施している研究テーマの一つとして、しばしば新興国において発生している道路陥没(シンクホール)に対する防災技術開発があります。道路面の陥没は、予期せず発生するため都市交通において重大なリスクであり、地盤工学的にも重大な課題の一つとなっています。シンクホールのリスクを管理する上での課題は、地表の崩壊にまで拡大する前に、地下の異常(路面下空洞)を正確に検知することにあります。今後、シンクホール形成メカニズムの検討、地中レーダーを用いた高度な検出技術開発、リスク軽減対策の検討を行う予定です。また、地中レーダーによる調査データについては人工知能と予測シミュレーションのための有限要素法モデリングを統合することにより、路面下空洞の検出と陥没防止対策の精度、効率、信頼性を大幅に向上させることを目指します。
防災情報研究センターでは、本協定によって今後さらに交流を深め、防災教育の国際的発展に努めてまいります。
[2024年11月14日]