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<開催報告>技術開発講演会「防災対応における新技術・新工法の開発と防災人材の育成」を開催しました

<開催報告>技術開発講演会「防災対応における新技術・新工法の開発と防災人材の育成」を開催しました

 令和4年7月5日(火)、標記の講演会を愛媛大学南加記念ホールにおいて開催しました。
当日は、会場84名、Zoom260名の方に参加いただきました。発表件数は10編(鹿野川ダム改修工事、立川橋梁工事、岩間沈下橋復旧工事、ロングスパン落石対策工法、地下から地上までの3次元情報一元化管理技術の開発、急速施工長尺橋梁の開発、社会基盤メンテナンスエキスパート養成講座、松山逃げ遅れゼロプロジェクト、松山全世代型防災教育、松山アーバンデザインセンターの取組み)で、センターの寄付講座関連の受賞案件を中心にしたものです。

発表内容の概要は、以下に示します。
なお、発表原稿をまとめたA4版で107頁の論文集を印刷しています。
論文集は希望者に配布しますので、ご希望の場合、nakajima@cee.ehime-u.ac.jpまでお申し込みください。

 


愛媛大学防災情報研究センター技術開発講演会
「防災対応における新技術・新工法の開発と防災人材の育成」(各種受賞案件の紹介)
受賞内容ならびに発表内容の概要

災害復旧工・防災対策工

・大水深下でのトンネル洪水吐工事-運用中の貯水池内に構築した立坑から大断面トンネル接続-
~令和元年度土木学会賞技術賞、2021年日建連表彰第2回土木賞受賞~
鹿野川ダムの洪水吐新設工事は日本初の取り組みであり、今後、肱川水系の洪水対応に多大な効果が期待できます。

・平成30年7月豪雨による高知自動車道の被災及び復旧について
~土木学会技術賞受賞~
平成30年7月豪雨災害で被災した高知道立川橋梁の復旧の報告です。大規模崩壊した山腹斜面の対策工事と橋梁の架設をわずか1年で完遂しています。

・清流四万十川のシンボル「岩間沈下橋」の復活
~インフラメンテナンス大賞(メンテナンスを支える活動部門(道路分野))、
英国土木学会テルフォード・プレミアム賞受賞~
四万十川の沈下橋の一つが座屈損傷しました。その調査から復旧に至るまでの報告です。地元のシンボルとも言える沈下橋を住民も全面的に協力して復旧しています。

最先端技術の開発

・ロングスパン・ポケット式落石防護網工法の開発
~国土技術開発賞(国土交通大臣賞)、国土技術開発賞20周年記念賞受賞~
経済性に富む高エネルギー吸収型の落石防護ネットを開発し、その妥当性を現場実験で確認するとともに、力学的に合理的な解析法を提案しています。

・地下から地上までの三次元情報一元化管理技術の開発
~地盤工学会四国支部特別表彰「技術開発賞」受賞~
地下を高精度電磁波で探索し、地上は高分解能の全周囲カメラで撮影し、位置情報は高精度GPSとカメラを組み合わせることにより数cmの誤差に収めています。取得データは地下から地上部をシームレスな3次元情報として管理できます。

・急速施工長尺橋梁の開発
~中小企業研究センター・グッドカンパニー大賞(グランプリ)受賞、令和3年度第25回四国産業技術大賞最優秀革新技術賞受賞、令和2年度高知県発明協会会長賞受賞等~
災害復旧の切り札となる急速施工長尺橋梁の開発に取り組み、既に多く実用に供されています。20mを超える橋を僅か数日で架設することができます。南海トラフ巨大地震時には、極めて有用な工法となりえます。

人材育成に関わる最先端の取組み

・社会基盤メンテナンスエキスパート養成講座
~第1回インフラメンテナンス大賞特別賞(国土交通省など6省)受賞~
橋梁やトンネルなどの構造物のメンテナンスが喫緊の課題となっています。メンテナンス技術者養成に向けて、愛媛大学ではいち早く研修講座を開講しています。このプログラムは、愛媛大学学長修了認定プログラムであり、試験に合格したME資格取得者は国交省の民各資格保有者として認定されます。

防災教育に関わる最先端の取組み

・松山逃げ遅れゼロプロジェクト
~総務省防災まちづくり大賞(消防庁長官賞)受賞~
毎年、全中学1年生4000名、地域住民数千名を対象にマイタイムライン講座を開講します。また、福祉施設や学校などの施設版のタイムラインを、全施設を対象に作成します。全国初の取組みであり、成果が期待されています。

・松山全世代型防災教育への取組み
~ジャパン・レリジエンス・アワード(強靭化大賞)準グランプリ、ぼうさい甲子園 ぼうさい大賞(大学生部門)、URレジリエンス賞、総務省防災まちづくり大賞(消防庁長官賞)受賞~
平成30年7月豪雨災害を受けて、小学生から高齢者に至るまでの全世代型防災教育を全国に先駆けて展開しています。50万市民を対象とした壮大な取組みであり、今後、全国の防災教育モデルとなりえます。

まちづくりに関わる最先端の取組み

・松山アーバンデザインセンターの取組みについて
~2016年度、2018年度グッドデザイン賞受賞、アジア都市景観賞(平成30年)、全国街路事業コンクール国土交通大臣賞(令和元年)、令和4年度都市景観大賞「景観まちづくり活動・教育部門」優秀等受賞~
コンパクトシティ、スマートシティの実現に向けた各種の取組みを行っています。また、道後、大街道・銀天街、市駅前、花園、JR駅前地区などを対象にまちづくりに関わっています。全国的にも極めてユニークな取組みであり、多くの成果を上げています。

[2022年07月08日]