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【開催報告】国立大学協会「防災・日本再生シンポジウム」を開催しました(11月2日(水))

 愛媛大学防災情報研究センターは,平成28年11月2日(水)13時00分から愛媛大学南加記念ホールにおいて,国立大学協会「防災・日本再生シンポジウム」“大規模地震災害に学ぶ事前復興デザイン-南海トラフ巨大地震に備える-”を開催しました。報告会には,県,市町,企業関係者,学生,一般市民ら約150名の参加者がありました。
 初めに,東京大学大学院工学研究科教授 羽藤 英二氏より「復興から描く地域デザイン」と題して,東日本大震災での被害状況や復興に向けた動き等の説明があり,それらを教訓に南海トラフ巨大地震の事前復興に向けてすべきこと等が紹介されました。
 続いて,長岡技術科学大学大学院技学研究院教授 大塚 悟氏より「中越地震の復興デザインと課題」と題して,長岡市の概要や中越大地震の被害状況等の説明がありました。また,復旧事業の新しい試みとして,選択的強化の発想や基幹道路の複線化や,個人住宅の復旧に時間がかかること等の課題が紹介されました。
 次に,ネパール政府国会総務委員会事務局長 Gautam,Bharat Raj氏より「2015年ネパールゴルカ地震とネパール政府の対応および復興計画」と題して,ネパールゴルカ地震の被害状況や政府の緊急対応,国際支援団体の対応や今後の課題と教訓について報告がありました。また,地震の様子をビデオで紹介し,甚大な被害状況を確認することができました。
 徳島大学大学院理工学研究部教授 中野 晋氏からは,「公共機関の業務継続戦略と危機管理人材育成について」と題して,災害時の地域継続を進めるための公共機関の業務継続や人材育成について講演いただきました。
 最後に,「巨大地震災害に向けた事前復興計画の重要性」と題して総合討論を実施し,講師への質問等活発な意見交換に参加者は熱心に耳を傾けていました。

講演資料については,以下からご覧下さい。
羽藤英二氏「復興から描く地域デザインの可能性」
大塚悟氏「中越地震の復興デザインと課題」
Gautam,Bharat Raj氏「2015年ネパールゴルカ地震とネパール政府の対応および復興計画」
中野晋氏「公共機関の業務継続戦略と危機管理人材育成について」

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[2016年11月08日]