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【開催報告】U-30 都市計画-都市設計提案競技 風景づくり夏の学2014「道後温泉 移動風景の再生と展開」を開催しました

 平成26年9月20日に愛媛大学の南加記念ホールにて、「U-30 都市計画-都市設計提案競技 風景づくり
夏の学校2014「道後温泉 移動風景の再生と展開」」の最終審査会を開催し、無事終了いたしました。
 行政関係者のみなさま、審査員のご協力をいただいた先生方、報道関係者の方、運営にご協力いただい
たみなさま、当日会場へ足をお運びいただいたみなさまに深く御礼申し上げます。
 「U-30 都市計画-都市設計提案競技 風景づくり夏の学校2014」は、30歳以下の学生や建築家などの若
い方々が、道後温泉を対象に、今後どのようにしていけば道後が魅力的な地域になっていくのかについて、
様々な視点からアイデアを提案いただくというものです。
 全国から提案を募集し、14チームから案の提出があり、その内の6チームが1次審査を通過し、愛媛大学
での最終審査会に参加しました。
 本競技は、9月20日のみの企画ではなく、スクール形式の珍しい競技となります。まず、7月26日には共
催の東京大学にて課題説明会と、審査員の羽藤英二教授(東京大学)、後藤春彦教授(早稲田大学)、青木
淳氏(建築家)らによる講義、7月29日には松山の道後にて現地説明会を実施しました。また、9月19日には
審査員の窪田亜矢特任教授(東京大学)、藤田香織准教授(東京大学)による講義、その後、参加チームは、
道後の地域の方に対して街頭でパネルを使ったプレゼンテーションを行いました。今回の企画のように、競
技の募集テーマを絞らない代わりに、参加者に学習してもらいながらご提案いただく、という取組みは非常
に珍しい方法です。
 9月20日の最終審査会については、午前の部で、審査員の内藤廣氏(建築家・東京大学名誉教授)から「成
熟しない街造り」をテーマにご講演をいただきました。景観法が施行されて10年、現在では多くの自治体や地
域で景観に配慮した取組みが進められています。しかしながら、単に綺麗な街並みを造ろうと景観を整えてい
くことが、地域の個性を失うことにも繋がるのではないかという問題提起を、最近の渋谷の再開発を例にお話
いただきました。
 午後の部では、野志克仁松山市長より、審査会開催にあたりご挨拶をいただきました。そして、審査会では、
最終審査を受ける各チームと愛媛大学のチームによるプレゼンテーションを行い、審査員の先生より質疑やご
講評をいただきました。
 どのチームも非常にレベルの高い提案内容でしたが、本競技で選ばれた優秀提案については、今後の道後地
区を対象とした計画づくりに反映させていくという、新しい試みとなっております。
 最後になりましたが、本設計競技の開催にあたり、ご協力をいただきました全ての方々に厚く御礼申し上げ
ます。

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[2014年10月03日]