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第331号 2014.3.10 ホンジュラスの斜面災害とJICAボアンティア活動 その2

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愛媛大学 防災情報研究センター

        防災情報研究センターニュース

                    第331号 2014.3.10

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○今回のコンテンツ
<ご報告>ホンジュラスの斜面災害とJICAボアンティア活動 その2
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○<ご報告>ホンジュラスの斜面災害とJICAボアンティア活動 その2
  
 その2:ホンジュラスの自然災害

  ホンジュラスは北緯14?に首都のある中米の国です。国土は112,100 km2の面積を有
 し、人口は凡そ800万人です。日本の面積377,900 km2と比べると、国土は1/3弱の大き
 さになります。産業は第一次産業が主体で、輸出品目は、コーヒー、バナナ、養殖エビ、
 および養殖淡水魚が4大品目として挙げられます。
  ホンジュラスで起こる自然災害は大きく二つあります。河川氾濫による洪水と斜面災
 害です。これらの災害は豪雨が誘因となります。最初の任地・首都テグシガルパ市は直
 径10km程度の盆地にあり、盆地周辺斜面の表層は、豪雨及び生活排水の浸潤により不安
 定化しやすい状態となります。1998年に、ホンジュラスを含めた中米をハリケーン・ミ 
 ッチが襲い(図2.1)、ホンジュラスでは、死者約14,600人、被災損失額約38億USドルとい
 う甚大な災害を出しました(図2.2)。このため被災10年後までホンジュラスの経済は疲
 弊し、15年経過した今でもまだその影響が続いていると思います。
  外務省によると、「1998年、ハリケーン災害の人道援助のため、日本は国際緊急援助
 隊として初めて自衛隊の医療部隊を派遣。約4千人の診察と約3.3万平米の防疫を行った」 
 とあります。(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/honduras/data.html#section6)
  ハリケーン・ミッチによる被災後、JICAホンジュラス事務所の2001年度プロジェクトで、
 テグシガルパの被災地を調査した結果、被災の大きかった地すべり地区は17地区になりま
 した。その内、対策すべき地すべり地は3地区になりました。それらは、バンブー地区、 
 レパルト地区、およびベリンチェ地区です。その後、日本政府による無償資金協力によ
 る地すべり対策工事が2011年11月から2年間行われ、私のSV活動期間と重なったおかげで、
 対策工事現場を地すべりの教育に活かすことができました。対策工事内容は集水井工など
 の抑制工です。これは、本報告の“その4”で話します。

  

  図2.1、2.2
   こちら

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[2014年03月10日]

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