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第362号 2014.9.11広島土砂災害の調査報告会を開催しました/新任挨拶 防災情報研究センター教授 廣田 清治  

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愛媛大学 防災情報研究センター

        防災情報研究センターニュース

                    第362号 2014.9.11

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○今回のコンテンツ
<ご報告>広島土砂災害の調査報告会を開催しました 
<ご挨拶>新任挨拶 防災情報研究センター教授 廣田 清治    
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○<ご報告>広島土砂災害の調査報告会を開催しました

  愛媛大学防災情報研究センターにて、平成26年9月10日(水)、盛況のうちに広島土
 砂災害の調査報告会を終えました。
  行政関係者、自主防災会、企業関係者、および報道関係者の方々など、75名の参加
 がありました。参加者の皆様にはお忙しいところ集まっていただき、誠にありがとう
 ございました。
  
近年は、異常気象で豪雨、竜巻、落雷など従来型の自然災害と比べると被災規模が
 格段に大きなものとなっています。このような豪雨災害は全国的な広がりを見せてお
 りますが、四国に目を向けますと、8月に入ってからの徳島県での台風11号による豪
 雨災害、高知県での台風12号、11号による総雨量2000mmを超える豪雨災害が生じてお
 ります。
  広島土砂災害は、その後、まさに息つく暇もなく8月20日に発生し、死者73名、行
 方不明者1名(9月10日時点)の人的被害が生じております。
  
この度の調査報告会は、当センターで8月27日の視察を行い、専門家・研究者7人で
 30日、31日の二日間行いました調査結果に基づいております。矢田部龍一センター長
 の開会挨拶ではじまり、次の演題で講演を行いました。お知らせと若干演題を変更し
 ているものもあり、記しておきます。「広島土砂災害の調査報告と今後の活動」(廣
 田清治)、「広島土石災害の流出土砂量(推定)と愛媛県の計画流出土砂量の比較」
 (須賀幸一)、「広島安佐南区八木3丁目土石流による家屋被害調査」(野々村敦子・
 原忠-高知大学-)、「丹波豪雨災害と広島土砂災害の比較」(森伸一郎)、および
 「3種類の土砂災害を同列に扱うべきか?」(長谷川修一)です。一部、報道関係で
 は取り上げられているところです。
  今後さらに調査、解析をすすめ、来る11月13~14日の地盤工学会四国支部技術研究
 会発表会(徳島)で発表を行う予定です。防災情報研究センターでは、今後とも自然
 災害に対して誠実に向き合い、適確な調査、解析を行い、社会に還元できる手法・工
 法などを提言して行きたいと考えております。

 
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<ご挨拶>新任挨拶 防災情報研究センター教授 廣田 清治

  
 皆様、はじめまして。
  本年8月1日付で防災情報研究センター教授を拝命致しました廣田清治と申します。
  我が国は、戦後の高度成長期に1964年『東京オリンピック』や1970年『大阪万国博覧
 会』の大きなイベントを目標に交通機関・社会生活の向上に伴う社会インフラを建設し
 てきました。そういった構造物も建設後50年を迎えることになり、現在では長寿命化を
 図るべく各自治体で構造物の健全度、老朽化の診断がなされ対策が計画されているとこ
 ろです。
  昨今の社会情勢のなか、愛媛大学では、文部科学省委託の平成26年度「成長分野等に
 おける中核的専門人材養成等の戦略的推進事業」を受け、四国を視野に入れた愛媛県内
 を中心とした『地域ニーズに答えるインフラ再生技術者育成のためのカリキュラム設計』
 事業を考えております。これは、今まで道路を主体として社会インフラがなされてきた
 構造物、例えば、橋梁、トンネル、法面対策工などの老朽化に対し、維持・管理のでき
 る技術者(メンテナンスエキスパート:ME)を育てる事業です。そして、現在、私はこ
 の事業における「平成26年度社会基盤メンテナンスエキスパート(ME)養成講座」を最
 良のものとすべく、官・民の方々のご意見を頂戴しながら準備しております。
  このような状況において、いままでコンサルタントとしてダム、トンネル、斜面対策
 等の建設現場で、計画、調査、設計、施工管理を行ったこと、大学にて地質学及び地質
 工学を専門として学んだこと、さらに発展途上国において地すべり対策に関わったこと
 等の私の経験を本事業の推進にお役立てしたいと考えます。
  社会に尽くすべく粉骨砕身して本事業に邁進しますので、どうぞ皆さま方のご協力を
 お願い致します。

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[2014年09月12日]

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